路面電車

路面電車の歴史やシステム、世界格好の路面電車について。

近代型の路面電車 - ヨーロッパ

フランスでは、1970年代に都市域の道路混雑や石油危機問題などへの対処として、それまでほとんど衰退していた路面電車を用いて公共交通を復活させる取り組みが始まった。政府によって1975年、路面電車の新規開業を8都市(ボルドーグルノーブル、ニース、ルーアンストラスブールトゥールーズ、ナンシー、ツーロン)で目指すことが策定された。国内交通基本法も1982年に成立した。

そしてナント市が上記8都市に先立って1985年に新規開業し(車両はフランスのアルストム社開発のTFS-1型)、続くグルノーブル市の1987年の開業では70%低床電車(TFS-2型)が用いられた。これらの実績により路面電車が費用対効果等の点で小型のゴムタイヤ式地下鉄(VAL。リール市で1984年に開業)などよりも優れていることが認識された。これらの事例が「トラム革命」の始まりと見る考えもある。(フランスの鉄道#路面電車も参照)。

車両面では、欧州の高床式プラットホームの少ない状況に対応するために、1980年代後半より路面電車の低床車両化がフランス・ドイツ等の国から本格的に始まり、バリアフリー化が促進された。 ドイツでは第二次世界大戦後も比較的多くの路面電車路線を維持していたが、DUEWAG(デュワグ)社製低床型車両の利用が1990年以降よりカッセル、フライブルクなどで始まった(超低床電車#歴史も参照)。

他の欧州各国でも1990年前後より超低床型の車両の本格的な開発・導入、および新規路線の開業が進んだ。フランスなどではゴムタイヤトラムを導入する都市も見られる(ナンシー等)。

 

参照:Wikipedia路面電車